ポイント解説如来(にょらい)

point-1釈迦如来・蟹満寺

蟹満寺の釈迦如来(しゃかにょらい)
国宝
釈迦如来(しゃかにょらい)
蟹満寺

蟹満寺(かにまんじ)は、京都府の南に位置する飛鳥時代に創建された古刹です。その本堂に安置されているのが、いまから1300年前に造られた釈迦如来です。仏さまはお座りになっていますが、高さ240cmと大きく、長い年月を経て金箔が落ち、いまは落ち着いた風合いのお姿です。

蟹満寺という寺名は、お寺の名前としては珍しいかも知れません。その由来は、今昔物語(こんじゃくものがたり)という平安時代末に編纂された、仏教説話集にも登場する蟹にまつわる伝説に由来しています。優しいひとりの娘が、蟹を食べようとしていた村人から蟹を買い取り、逃がしてやりました。その後、娘を嫁にしようと訪れた蛇を蟹が身を挺して追い返しました。娘のために蛇と戦い死んだ蟹を供養するため、ここにお寺を建てたのが、蟹満寺のはじまりとのことです。


国宝:蟹満寺の釈迦如来について
正式名称 どうぞうしゃかにょらいざぞう
銅造釈迦如来坐像
造像年代 奈良時代(白鳳時代)
国宝指定 昭和28年(指定番号77)
所蔵寺 蟹満寺
所在地 京都府木津川市山城町綺田浜36
蟹満寺
周辺
宿泊施設
拝観料 境内無料
本堂500円
アクセス JR京都駅から約1時間
またはJR奈良駅から約40分、JR奈良線棚倉駅から徒歩20分

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point-2釈迦如来・清涼寺

清涼寺の釈迦如来(しゃかにょらい) 国宝
釈迦如来(しゃかにょらい)
清涼寺(嵯峨釈迦堂)


嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)の別称で親しまれる清涼寺(せいりょうじ)のご本尊です。
奝然(ちょうねん)という高僧が、宋(現在の中国)へ留学している間に造らせ、持ち帰りました。像の高さはおよそ160cm。日本には無い木材で造られています。

仏像の胎内には、絹で作られた内臓の模型である「五臓六腑」も納められています。奝然の造らせた仏像が、実はインドから到来した仏像と入れ替わったとの伝来があることから、インド・中国・日本を通られた仏さまということで、「三国伝来の釈迦像」と呼ばれています。日本産とは異なる、とても特徴のある姿をしており、この像をお手本に多くの仏像が造られました。日本各地におよそ100体ばかり現存しているそうです。

仏さまは本堂に安置されています。本堂への拝観料を払えば、ご尊顔を仰げます。毎月8日の11時からは本堂を無料開放しているそうです。


国宝:清涼寺の釈迦如来について
正式名称 もくぞうしゃかにょらいりゅうぞう
木造釈迦如来立像
造像年代 北宋(985年)
国宝指定 昭和30年(指定番号94)
所蔵寺 清涼寺(嵯峨釈迦堂)
所在地 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
清涼寺
周辺
宿泊施設
拝観料 境内無料
本堂400円
アクセス JR嵯峨嵐山駅から徒歩10分

point-3阿弥陀如来・法界寺

法界寺の阿弥陀如来 国宝
阿弥陀如来(あみだにょらい)
法界寺


法界寺(ほうかいじ)は、平安時代に建立された名刹です。医薬の仏さまとして信仰のある薬師如来(重要文化財)をご本尊としていますが、浄土信仰も篤く、阿弥陀堂には阿弥陀如来が安置されています。

藤原氏の一族日野氏の氏寺として建立されました。日野氏出身の親鸞上人はこのお寺で誕生したそうです。また、室町時代の8代将軍足利義政夫人日野富子も日野氏の出身です。


国宝:法界寺の阿弥陀如来について
正式名称 もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
造像年代 平安時代
国宝指定 昭和27年(指定番号26)
所蔵寺 法界寺
所在地 京都府京都市伏見区日野西大道町19
法界寺
周辺
宿泊施設
拝観料 500円
アクセス 京都市営地下鉄東西線石田駅から徒歩20分

point-4阿弥陀如来・広隆寺

広隆寺の阿弥陀如来 国宝
阿弥陀如来(あみだにょらい)
広隆寺


広隆寺(こうりゅうじ)は、京都に都が置かれるよりも前に、京都の地に創建された古刹です。その由緒を示すように、このお寺には、6組もの国宝に指定された仏像が安置されています。

そのなかのひとつ、阿弥陀如来は、講堂に安置されています。

淳和天皇(じゅんなてんのう)の女御永原原姫(ながはらのもとひめ)の発願により造像されました。像高260cmを越す大きな仏さまです。講堂にあがることは出来ませんが、お堂の外から、ほんのりとご尊顔を拝することができます。


国宝:広隆寺の阿弥陀如来について
正式名称 もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
造像年代 承和年間(840年頃)
国宝指定 昭和27年(指定番号27)
所蔵寺 広隆寺
所在地 京都府京都市右京区太秦蜂岡町32
広隆寺
周辺
宿泊施設
拝観料 境内無料
霊宝館700円
アクセス 京福電鉄嵐山線太秦広隆寺駅から徒歩5分

point-5阿弥陀如来・浄瑠璃寺

浄瑠璃寺の阿弥陀如来 国宝
阿弥陀如来(あみだにょらい)
浄瑠璃寺


浄瑠璃寺(じょうるりじ)は、京都府の南、奈良県との県境に位置する木津川市にあります。いまから1000年近く前に建立された古刹です。

阿弥陀如来は、9体あり、本堂に安置されています。中尊は像高220cmあまり。その両脇に4体ずつ像高140cmの仏さまが並んでいます。横一列に9体の仏さまが並ぶお姿は圧巻のひとこと。阿弥陀信仰の篤かった平安時代を中心に、9体の阿弥陀如来が並ぶスタイルは30例ばかり造られたことがわかっていますが、現存するのは、この浄瑠璃寺の仏さまだけです。


国宝:浄瑠璃寺の阿弥陀如来について
正式名称 もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
造像年代 平安時代
国宝指定 昭和27年(指定番号52)
所蔵寺 浄瑠璃寺
所在地 京都府木津川市加茂町西札場40
浄瑠璃寺
周辺
宿泊施設
拝観料 境内無料
本堂300円
アクセス JR関西本線加茂駅からコミュニティバスで10分
JR奈良駅から車で30分

point-6阿弥陀如来・平等院

平等院の阿弥陀如来 国宝
阿弥陀如来(あみだにょらい)
平等院


平等院(びょうどういん)は、京都の中心から南に位置する宇治にあります。この地は、「源氏物語」の「宇治十帖」の舞台にもなった、平安貴族の別荘が営まれた地でした。平等院は、「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されています。鳳凰堂は、10円玉の模様にも採用され、きっと目にしない日はないでしょう。

阿弥陀如来は、平安時代後期の仏師として名高い定朝(じょうちょう)作と確定されている唯一の仏さまとしても著名です。像高280cmあまり。円満で優しげなお姿は、平安貴族に愛されました。いまもその優美なお姿は、鳳凰堂の中堂のなかで拝することができます。


国宝:平等院の阿弥陀如来について
正式名称 もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
造像年代 10世紀後半から11世紀前半
国宝指定 昭和26年(指定番号97)
所蔵寺 平等院
所在地 京都府宇治市宇治蓮華116
平等院
周辺
宿泊施設
拝観料 鳳凰堂300円(入園料時に別途600円必要)
アクセス JR宇治駅から徒歩10分
京阪電鉄宇治線京阪宇治駅から徒歩10分

point-7阿弥陀如来・禅林寺

永観堂の阿弥陀如来 重要文化財
阿弥陀如来(あみだにょらい)
禅林寺(永観堂)


禅林寺(ぜんりんじ)は、いまから1100年以上も前に建立された古刹です。

なかでも七世住職の永観(ようかん)は、阿弥陀信仰篤く、病人救済のための慈善事業を行なうなど、禅林寺中興の祖として慕われています。そのため、禅林寺は永観堂(えいかんどう)の通称でより親しまれています。また紅葉の名所としても知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれてきました。

阿弥陀如来は、阿弥陀堂に安置されている像高77cmばかりの小柄な仏さまです。この仏さまは、お顔を左側に向けた、とても珍しいお姿をしていらっしゃいます。はじめ、お顔は正面を向いていらっしゃいました。永観50歳のとき、いつものように日課の念仏を唱えながら、阿弥陀如来のまわりを歩いていると、なんと仏さまが須弥壇から降りて来られ、歩き始めたではありませんか。驚いた永観が歩みを止めると、仏さまは、後ろを振り向かれ「永観遅し」とおっしゃったそうです。そのため、いまでもお顔が後ろを振り返っておられるようなお姿をしているのだそうです。


重要文化財:禅林寺の阿弥陀如来について
正式名称 もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
木造阿弥陀如来立像
造像年代 12世紀
重文指定 平成11年(指定番号3481)
所蔵寺 禅林寺(永観堂)
所在地 京都市左京区永観堂町48
禅林寺
周辺
宿泊施設
拝観料 600円
アクセス 京都市営地下鉄東西線蹴上駅から徒歩15分

point-8阿弥陀三尊・仁和寺

仁和寺の阿弥陀三尊 国宝
阿弥陀三尊(あみださんぞん)
仁和寺


仁和寺(にんなじ)は、菅原道真(すがわらみちざね)の庇護者としても有名な宇多天皇(うだてんのう)の開基となる名刹です。仁和寺の地は、宇多天皇が退位された後、出家されてお住まいになったので、御室御所(おむろごしょ)と呼ばれ、明治維新を迎えるまで、出家した皇子や王子が門跡を務めていた格式の高いお寺です。「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されています。また、桜の名所としても知られ、国の名勝にも指定されています。

ご本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)です。脇侍菩薩(きょうじぼさつ)二体を両脇に従えて、いまは霊宝館に安置されています。向かって左は、慈悲を表す観音菩薩(かんのんぼさつ)、向かって右は、智慧を表す勢至菩薩(せいしぼさつ)です。三体合わせて国宝に指定されています。いまから1100年以上前の仁和寺創建時からの仏さまと考えられています。


国宝:仁和寺の阿弥陀三尊について
正式名称 もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじぞう
木造阿弥陀如来及両脇侍像
造像年代 9世紀
国宝指定 昭和29年(指定番号86)
所蔵寺 仁和寺
所在地 京都府京都市右京区御室大内33
仁和寺
周辺
宿泊施設
拝観料 御殿500円、霊宝館500円
アクセス JR花園駅から徒歩15分
嵐山電鉄北野線御室仁和寺駅から徒歩2分

point-9阿弥陀三尊・清涼寺

清涼寺の阿弥陀三尊 国宝
阿弥陀三尊(あみださんぞん)
清涼寺


嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)の別称で親しまれる清涼寺(せいりょうじ)は、三国伝来と伝わる国宝の釈迦如来(しゃかにょらい)も有名ですが、もう1組国宝の仏像があります。それが、阿弥陀三尊です。

清涼寺は、もとは棲霞寺(せいかじ)の境内に造られたお寺でした。阿弥陀如来(あみだにょらい)とその脇侍菩薩(きょうじぼさつ)である観音菩薩(かんのんぼさつ)、勢至菩薩(せいしぼさつ)の三体の仏さまは、この棲霞寺のご本尊です。棲霞寺は、平安時代の貴族、源融(みなもとのとおる)の別荘をその死後、供養のためにお寺にしたものでした。

その後、棲霞寺は廃れ、清涼寺となりました。現在、阿弥陀三尊は、清涼寺の霊宝館に安置されており、4月・5月・10月・11月の日・祝日に公開されています。


国宝:清涼寺の阿弥陀三尊について
正式名称 もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじざぞう
木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
造像年代 9世紀
国宝指定 平成3年(指定番号118)
所蔵寺 清涼寺(嵯峨釈迦堂)
所在地 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
清涼寺
周辺
宿泊施設
拝観料 境内無料
霊宝館400円
アクセス JR嵯峨嵐山駅から徒歩10分

point-10阿弥陀三尊・三千院

三千院の国宝阿弥陀三尊(あみださんぞん)三千院 国宝
阿弥陀三尊(あみださんぞん)
三千院


三千院(さんぜんいん)は、天台宗の開祖最澄(さいちょう)が、自ら彫った薬師如来(やくしにょらい)を安置したお堂を造ったことがはじまりです。その後、出家した皇族の皇子や王子が門跡を務めました。

阿弥陀如来(あみだにょらい)は、脇侍菩薩(きょうじぼさつ)二体を従えて、往生極楽院(おうじょうごくらくいん)のご本尊として安置されています。向かって左は、慈悲を表す観音菩薩(かんのんぼさつ)、向かって右は、智慧を表す勢至菩薩(せいしぼさつ)です。三体合わせて国宝に指定されています。いまから1000年近く前に造られた仏さまです。


国宝:三千院の阿弥陀三尊について
正式名称 もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじざぞう
木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
造像年代 久安4年(1148年)
国宝指定 平成14年(指定番号125)
所蔵寺 三千院
所在地 京都府京都市左京区大原来迎院町
三千院
周辺
宿泊施設
拝観料 700円
アクセス 京都バス洛北・大原方面行き乗車、大原バス停より徒歩10分
京都駅から約60分

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